バイオロジカル表面の集積化と機能化

摘要

バイオテクノロジーは，生物学の発展，高齢化社会による高度医療の必要性により，ますます重要になってきている（図1）。 それを支える生体関連材料は，再生医工学，医療器具，医療診断，バイオセンシングなど多くの用途に用いられている。 いずれの場合にも，金属や高分子などの生体とは異なる素材を生体と接触させて用いるため，異種材料と生体分子との間に相互作用が働くため，材料設計の上では，生体分子と材料の相互作用を効率的に働かせることが肝要である。 本稿では特に，材料表面の修飾による生体適合材料の設計,機能材料の作製について述べる。