柔らか頭でアイデア発現力を鍛える「高級なものより安価な普及品を狙うビジネス発想」

摘要

高価な高級カメラや高級万年筆の代わりに安価な使い捨てカメラやボールペンを使うなどの逆さ発想によって新しい技術革新が生まれてくる。つまり同じ機能のものを安価にして使い捨てにすることによって大衆向けの新しい大きなビジネスマーケットが生まれてくる。例えば富士フイルムが開発した使い捨てカメラ「写るんです」は，当時，高価な高級カメラを持てなかった一般の人々が簡単にきれいな写真を撮影できる機会をもたらしたものであり画期的な発明商品であった。ここでは同様の発想による使い捨てカイロである「ホカロン」の商品開発と，中田藤三郎による使い捨てボールペンの発明事例を示そう。