撹拌装置·撹拌インベラの最適選定～高性能撹拌インペラ スーパーミックスシリーズの適応例

摘要

次に，同じ分散系でも液表面からのガス吸収を目的とする場合は，タービンと全く異なる作用のインベラが用いられる。水添反応のように，気相部からガスを巻き込んで強制的に撹拌を行う場合は，後述するラージスケールインベラを高いエネルギー（P_v ≧2.0kW／m~3）で用いることが多い。（図80）このように，ラージスケールインベラを高エネルギーで用いることで，強制的に気相部からのガスを槽内に分散させ，強引にガス吸収作用を得る方式であるが，最近では，省エネ型の高吐出インペラを上段付近に設けて吸込みを強化し，ボトム付近に設置した高分散型のインペラで吸収効率を向上させるタイプ（HR100インペラ＋HS600シリーズインペラ）が増えつつある。それぞれの目的に合った最適な撹拌装置，インペラが求められる。