化学産業における粉体技術：ビンスクレーパによるホッパ内ブリッジの解消

摘要

粉体機器トラブルの原因は閉塞が約15％を占めている。 特に貯槽出口での詰まりが多い。 加えて最近，粉体の付加価値を上げるため微粒子化や表面活性剤などの添加を行うと，従来スムースに排出していたのに詰まるようになることがある。 このような場合生産設備を改造すると莫大な資金を必要とするため，エアノッカーなどの振動法や，エアレーション法などで解決しようとしてもうまくいかないことがある。 このような場合，当社のビンスクレーパ（図1）でほとんど解決する。 しかし粉体のトラブルに関する参考書には記載されておらずご存知ない方も多い，たまたま当社のホームページをご覧になってというケースが多く，我々の営業努力がまだまだ不足していると反省する次第である。 このビンスクレーパはかつて日研テクノが製造していたが数年前に廃業した。 あとを継ぐように当社で開発したが，後述するようにさまざまな問題があり，いまではまったく異なる内部構造となっている。 また世界的にみても200Aくらいまでのサイズは外国製でもあるが，それ以上となると当社だけである。 ちなみに実績最大径は800Aである。