プラントライフサイクル·エンジニアリング－設計·生産のための高効率シミュレーション技術：エンジニアリング会社におけるCFDの活用

摘要

当社はプラントエンジニアリング会社，千代田化工建設㈱の解析部門が独立して設立されたが，解析へのCFDの利用には20年以上の実績を有しており，適用範囲は拡大を続けている。 とくに，石油精製などのプロセスプラントでは，ほとんどの機器が流体を扱う機器であるため，解析内容は多岐にわっている。 CFDの導入段階においては，トラブルシューティングへの適用が主な用途であったが，コンピュータの発達とともに計算規模の拡大と計算時間の短縮が実現し，プラント設計や開発業務にも適応されるようになってきた。当社では，プラントエンジニアリング業務に不可欠な技術となっている。 本稿では，当社でのプラント設計やトラブルシューティングにおけるCFDの活用事例を紹介するとともに，今後の展望を述べる。