環境保全－環境保全のための機器·装置の役割

摘要

21世紀は環境の世紀といわれるように，環境ビジネスの市場規模が大きく拡大すると予想されている。 最近，いろいろな機器や装置に対して「環境」という冠がついている。 環境という名前をつければ売れるといわんばかりであるが，果たしてどのような意味で環境をつけているのか疑問なものもある。 本来，環境とは「周囲のもの，周囲との関わり」という意味である。 環境汚染，環境浄化など良い意味にも，悪い意味にも使われる。 そこで，環境保全のための機器·装置についてその役割を考えてみた。 そもそも，この環境という言葉は，その機器·装置を使用する人や社会に対してあるはずであり，ユーザーに分かりやすい必要がある。 そして，ユーザーや社会に安心感や満足感を与えるだけでなく，製造に携わるものが責任感や満足感を感じてはじめて意味をもつ。そこで本稿では，このあいまいな環境を具体化する方策について紹介する。 そこから，環境をキーワードとしてユーザーと製造者が良い関係を築くきっかけとなれば幸いである。