金型製作の合理化に寄与する磨きレスシステム～既存のMCに搭載し、切削加工から磨き工程までを一気に実施

摘要

産業界のニーズは短納期化、低コスト化の傾向にある。これまで、CAD／CAM／CAEの普及は金型製作時間を確実に短縮してきた。しかし、金型製作で機械加工の後に必要となる仕上げ工程は、手作業による磨きが今でも主流であり、熟練や経験が要求されるために外部に依存するケースも多く、内製する場合でも作業が集中しボトルネックとなり、これが金型製作時の納期やコストの増大を招く要因になっている。また、手作業による磨きは、エッジのダレや平面性の確保という点で金型の精度や寿命に関わる問題点を含んでいる。