グローバル競争に生き残れるプレス工場づくりへの再構築化：第23回（最終回）プレス事業部革新つくり込み法（その3）～大合併時代対応へのプレス事業革新へのつくり込み法

摘要

バブル崩壊によりプレス事業所が半減したと言われている。 その6割が事業閉鎖、2割が事業譲渡、2割が倒産とされている。 多くの企業が儲かっている中で事業閉鎖を選択しているわけで、グローバル化に伴い、プレス事業存続が重要な課題とされていることがうかがわれる。 グローバル競争では、企業は本来、競争力を持つコア事業を強化する一方で、必要な収益率の確保が見込めないような設備投資を控えるとともに、低収益部門の売却·閉鎖といった大胆な事業再編を進める必要がある。 内部で昇進した経営者にとって、抜本的な専業再編は大変な苦痛を伴うこととされている。その意味で、それまでの社内事情にとらわれない方法による本格的な生き残り策として事業革新への取組みが必要であり、その方法が探られている。 そこに現れている手法が、敵対合弁方式、事業拡大目標方式、自己事業強化方式などである（表1）。