部品づくリ編－自動車部品のくり方とてれからの課題：5.試作用排気管のつくり方

摘要

自動車の試作部品には、極薄肉で軽量かつ高機能など先進的な要件が求められる。 しかも短期間でつくらなけばならない。 そのためには従来の工法では対応しきれず、革新的な新しい工法が不可欠になる。試作品メーカーの湘南デザインは、自動車の試作部品づくりで独自の新工法を開発している。 例えば、複雑形状かつ薄肉の試作用排気管を精密鋳造法により短期間で作製するため、従来のロストワックス精密鋳造法に代わる「SDC法」（鋳造用模型の材質を従来のワックス=ロウから特殊な樹脂に転換するなどの新しい精密鋳造法）を開発した。 以下に新しい精密鋳造法による試作用排気管のつくり方をみていこう。