浸漬管用セルフリジェネガスバーナ（ISRG）

摘要

本年2月，地球温暖化防止に関する京都議定書が発効され,我が国は法的拘束力のある数量化された約束として，温室効果ガス（主としてCO_2）の排出量を2008年から2012年までの第1約束期間において1990年レベルと比べて6％削減する責務を負った。 CO_2削減の最も効果的な手法は省エネルギーであり，中でも廃熱を効率的に回収できるリジェネバーナシステムは，鉄鋼加熱炉などの大型設備を中心に普及が進んでいる。 次のステップとして，中·小型の設備へのリジェネバーナの普及が課題であり，そのためにはリジェネバーナの小燃焼容量化，小型化，低コスト化が重要になってくる。 この要求に対する答えの一つが「セルフリジェネバーナ」である。 ここに紹介する「浸漬管用セルフリジェネガスパーナ（ISRG）」は2003年に実用化され,その後継続的に改良が施されて現在に至っているバーナである。 本稿では最新型の「浸漬管用セルフリジュネガスバーナ（ISRG）」（以下，本バーナと呼ぶ）の特徴を解説する。