石油開発でいまなぜリビアなのか?

摘要

石油開発業界では久方振りに景気のよい話に聞こえる。 中東でもなければ，近隣アジアでもシベリアでもない遠いリビアの話である。 「企業連合」の組み合わせを見てまたびっくり。 わが国の石油開発を代表する大手5社が「揃い踏み」，すべて企業連合で，というのもおそらく初めてだろう。 昨年10月初のリビア政府の油田鉱区の公開入札で，日本勢は帝国石油，石油資源開発，国際石油開発，新日本石油開発それに三菱商事の5社が企業連合で（組み合わせは鉱区で違う），陸上海上合わせて6鉱区を取得した。