スチームトラップ自動診断器の機能と特徴

摘要

経験に基づく周期でのスチームトラップの定期診断が必要不可欠であることから，メーカ各社の定期診断サービス等の活用は積極的に行うべきであるが，同時に設備のオペレータによるトラップの日常の五感による目視点検と，必要時の即時自主診断ができる体制強化が極めて重要である。 そのためにも自動診断器は事業所ごとに常備保有し，設備管理の自主保全体制への組み込みが必須である。 年1回,2年1回の定期診断だけでは，死亡診断書になりかねない。設備保全をあずかる部課長,工場長には，厳しい作業環境下でのトラップの保守·点検担当者の地道な努力を評価していただきたい。自動診断器メーカーに対しては，診断器が中小事業所でも診断ツールとして常備できるよう，更なる安価な自動診断器の提供をお願いしたい。 本文をまとめるにあたり，㈱TLVCESセンター様，㈱ミヤワキ東京営業所私スパイラックス。 サーコ㈱様から貴重な資料を，㈱ブリヂストン横浜工場小室二郎様から貴重なご意見をいただきました。 ここにお礼を申し上げます。