家庭での節電

摘要

原発のトラブル隠し·改ざんの不信による点検停止で，今夏は東電管内で，数時間，一定地域で停電発生のおそれがあると言われている。 原発停止によるこの電力供給の危機的事態は過去のオイルショックや，異常気象が背景にあった電力不足とは異なる。 停電による経済損失は大きく，関東地方だけでも2兆円を超えると推定されている。これはぜひ避けなくてはならない。余剰のある電力会社,自家発からの融通,火力発電出力の拡大などの電力確保策ではこの不足はまかなえない。 供給を一時制限する需給調整契約を結んでいる工場などに対し，緊急制限を実施しても，再開できる原発の基数によっては，なお停電の不安が残る。 そのため①冷房設定温度を28 deg C にとどめる，②会社の夏休み期間をずらし,電力需要負荷を分散させる，などを呼びかけることが「関東圏電力需給対策本部」の初会合で決められた。