湿り蒸気の乾き度·流量測定に関する研究事例

摘要

（湿）り蒸気の計測に関する研究は以上の他にも数多く行われており，以上はごく，一部の事例を紹介したに過ぎないが，4-4項に述べた方法は高度な方法であり，その一部の方法は非定常で局所の様子も把握できることが長所である。 ただしコストと手間がかかるため工業的な応f削こはまだ時間がかかるものと思われる。 4－1～4-3に述べた方法は比較的安価に乾き度や質量流量が測定できる方法である。 このような従来のオリフィス，ベンチュリなど絞りを用いた方法は，フローパターンをモデル化しているだけに，種々の異なる流れに適用しようとすると計算法を使い分ける必要がある。 フローパターンは水平管と垂直管，蒸発管を伴う流れと凝縮を伴う流れなど作動条件によって大きく異なるため，使用範囲においてどのようなフローパターンになるのかをあらかじめ把握しておく必要がある。 気液二相流の分野では，気液の密鼠表面張力の物性値やそれぞれの流量など種々のパラメータによってフローパターンの分類がなされており，これらを考慮する必要がある。