風力も熱くなってきた。大いに結構

摘要

わが国では風力も熱くなってきた。その規模断トツ世界一，世界の3分の1を占める太陽光発電に加えて，風力も大増殖の勢いである。もちろん，本年4月に施行された通称「日本版RPS制度」（Renewable Portfolio Standard，電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法）が追い風になっていることが第一にあるが，日本の国土が風力に向いているらしいことが分かってきたからである。 地球環境にはよくても，「風まかせ」ゆえ，電力供給中のシェアについては当然限界があろうし，系統電力料金との比較議論は難しい。 年率30～40％と伸び率がすごいので，2001年末時点の数値では古すぎることになるが，世界比較できるものはこれしかないのでこれを使う。 世界一のわが国の太陽光発電施設は45万kWで，2位のドイツの20万kWの2倍以上である。 しかし風力は北海道，東北地方を中心に31万kWで，世界第10位で世界の1％強である。 断トツ世界一はドイツの880万kWで，世界の3分の1を占める。