第7回植物化学調節学会、ァメリ力植物生長調節学会 (JSCRPPGRSA)合同大会に参加して

摘要

JSCRP (Japanese Society for Chemical Regulation of Plants)とPGRSA (Plant Growth Regulation Society of America)合同大会はIPGSA (international Plant Growth Substances Association)との三者共同開催を除くと2003年 のバンクーバー大会から実に11年ぶりであった.1987年 のハワイ大会から数えると7回目の合同大会である.第5 回バンク一バー大会ではJSCRPの発表はモデル植物を用 いた植物ホルモンの基礎研究が中心であり，一方PGRSA は農薬会社の植物生長調節剤の圃場試験の結果等の発表が 中心であった.会議後はカナダの森林用の苗木を生産する 会社を見学するなど.大いに友好を深めたが，研究発表に 関しては以前の合同大会に比べると両者の学会で中心とな る分野が異なり，溝を埋めるのは大変と感じられた.その 後，日米合同大会は保留状態になっていた.本年は PGRSAが太平洋側のサンフランシスコで第41回年次大会 を開催するのと，彼らの学会の将来を考えて，JSCRPに 合同大会の勧誘があった.JSCRPの側でも，実験室の基 礎研究ばかりでなく ，圃場での農業利用も重要であるとい う考えがあり.幸い日本側の日米合同大会の担当者が農薬 学会の会長の浅見忠男先生であったので.PGRSAとの新 しい関係を結ぶ意味で合同大会を積極的に進めた.2013 年の上海でのIPGSA第21回大会に若手の補助金を用意し た力、日中の政治的ストレスが高く，参加者が思ったほど 多くなかったので，その分を今回のサンフランシスコ大会 に有効に利用することが提案された.合同大会は若手の研 究者の国際会議のデビューとして大変良い条件であつたと 思う.来年のPGRSAはハワイでCSPB (Chinese Society of Plant Biology, Plant Growth Substance Special Committeeノと の合同大会として開かれることが決定しており.次期会長 のCarl Sams教授からJSCRPに共同参加のお誘いがあった. すでに日米合同大会はハワイでは2回開催している力s,與 味のある方は参加をお勧めする.ハワイ島のコナのHawaii at the Sheraton Kona Resort at Keauhou Bayで7月19日から23日まで開催の予定である.私は今まで全7回の日 米合同大会に参加しているが，毎回それなりの良い成果と 影響を受けている.