ユーザーの立場に立った表面分析の新展開（番外Ⅷ）

摘要

超高分解能透過型電子顕微鏡Titanの登場は、停滞感が漂っていた電子顕微鏡の世界に大きな興奮を巻き起こしている。 日本FEIの岩崎社長の話では、すでに50台ものTitanが欧米を代表する電子顕微鏡研究機閑に導入されたそうである。モノクロビームとCsコレクターを組み込むことで、長い間1.8A程度にとどまっていた透過電子顕微鏡の点分解能が、一挙に0.8Aへと飛躍的に向上したことを考えれば当然であろう。