カンキッ果実腐敗の多発生要因とその対策

摘要

七～八年ほど前からハウスミカンや橿早生温州、早生温州を中心に線かび病を主体とした果実腐敗が問題となっている。 特に昨年は十一～十二月の天候不収の影響もあって、早生温州などでこれまでにない発生をみたことは記憶に新しいところである。 果実腐敗は流通段階での発生が主体であることから、腐敗果の混入による価格の下落、そしてそれに伴う産地のイメージダウンなど大きな間題を生じる。 このため生育期に発生する病害とは異なり完壁な防除対応が必要となってくる。