計測における不確かさ評価と信頼性の確保[20]：ブロツクゲーヅの光波干渉測長における不確かさ評価

摘要

長さは，国際単位系の基本量の一つである。 七つの基本量の中でも日常生活でも意識することの多い量の一つであろう。 ブロックゲージ（以下，BGと略す）は，最も多く利用されている実用長さ標準器である。長さ測定を必要とする現場の9割以上で利用されており，そのうち日本製のBG のシェアは6割以上と言われている。 ここでは，BGの光波干渉測長における不確かさ評価例について紹介する。 2節で，長さ標準の歴史を簡単に紹介し，現在の長さ標準の種類と体系を概観する。 3節では，光波干渉によるBGの長さ測定について，簡単に関数モデルを説明し，産業技術総合研究所の保有する装置の構成を示した後，測定の不確かさの要因と評価例を紹介する。 4節では当所が参加した国際比較について述べる。 5節で今後の課題について述べる。