JIS B9700-1及び-2（機械類の安全性-設計のための基本概念,一般原則一第1部：基本用語，方法論及び第2部：技術原則）について

摘要

この規格は，ISO12100-1及びISO12100-2の2003年版との整合規格（完全一致規格）として作成された規格である。 このJISの基になったISOは，当初，ISO/TR12100－1及びISO/TR12100－2（標準情報）として1992年に発行され，日本においてもTR B0008（機械類の安全性一基本概念，設計のための一般原則椚第1部：基本用語，方法論）及びTR B0009（機械澤の安全性一基本概念，設計のための一般原則一第2部：技術原則,仕様）として1999年に発行されている。 ISOにおいては，そのTRをIS（国際規格）化すべくおよそ10年の歳月をかけて，改定作業を行い，2003年11月に正式発行された規格である。 なお，この規格は，EN292－1，－2とも並行関係にあり，その改定作業も同時に行ったものである。 従って，これらの関係は「JIS＝ISO＝EN」となっている。 また，この規格は，日本においてはJIS Z8051（安全側面一視格への導入指針），ISOにおいてはISO/IECガイド51, 欧州においてはEN 414に基づいて，基本安全規格と呼ばれ，広く機械類一般に対する安全要求事項を定めた規格である。