プロセス産業におけるITへの期待と需要動向

摘要

21世紀に入り，一層の景気画復が期待されるところだが，日本経済はやや明るさが見えてきた。 経済企画庁の法人企要動向調査笹よると，2000年は全産業で設備投資が前年を上回っている。 この要因としては，リストラによる企業収益の改善があげられるが，最も大きな牽引役となっているのは，IT（Information Technology）関連，情報化投資の拡大である。 製造業界においても各種規制緩和とグローバル化に伴う競争の激化が一層進んでおり，メガコンペティション時代を勝ち抜いていくためにも戦略的情報化投資は,設備投資の中で重要な位置付けとなっている。 米国では，1998年時点ですでに民間企業の設備投資額におめるIT関連（コンぜユータ，く清報通信機器·システムなど）の割合が40％に達したが，日本では2000年時点でもまだ20％強と低い。 しかし，森首相をはじめ政府の積極的なIT投資促進政策により，今後さちにIT関連への投資が増大するものと予測される。