岐路に立つプラント運転－その進路と可能性を考える－(1)制御システムの進化の方向：[ソリューションと次世代システム提案]水平統合に適応するDCSの進化と次世代システム像

摘要

1975年にDCS (Distributed Control System)として「CENTUM」が誕生して以来今年で30年を迎えた。 プラントの運転制御システムの中核としてあらゆる産業に浸透し，生産活動に貢献できたことはメーカとして喜ばしい限りである。 一方，わが国の製造業はグローバルな競争のなかで大きな岐路にたっており，我々メーカに対しても生産システムの観点から新しい提案が期待されている。 このような状況のなかで，80年代に導入されたDCSがリプレース時期を迎えており，このリプレースの機会に次世代の生産管理システムへの進化を提案していきたい。 本稿では，最新のDCSの動向を解説しながら，その将来像を示し，ユーザが次世代の生産システムを検討する際の参考としていただきたい。