システムゾーン：優れたエンジニアリング機能を提供する新しい制御システム

摘要

計装システムの世界では低価格化が定着し，システム導入費用の多くを占めるエンジニアリング費用の圧縮が課題である。 当社では，DCSのオペレータコンソール部とエンジニアリングツールMCD2000を統合して作業の効率化を図った制御システム「METRIS-LT」を販売しており，ご好評を頂いてきた。 制御システムの納入形態は当社がハードウェア設計·エンジニアリング作業·システム調整までを一括してお引き受けするケースと，当社がハードウェアを納入し，ユーザがエンジニアリング作業·システム調整を実施されるケースがあるが，いずれのケースでも，制御システムのエンジニアリング性を向上させることで，ユーザに一層の費用面でのメリットを提供できるものと考えている。 また，METRIS-LTの制御ステーション部MS2000は，1997年の発売以降，数多くの実績がある。 これらの実績をもとにモデルチェンジを行うことで，より大規模なシステムにご採用頂くことができるようになった。 一方で，システムの大規模化にともなって増大するエンジニアリング作業については，さらに効率化する必要がある。このような背景から，METRIS-LT，MS2000での実績をベースとして対象システムの大規模化を図り，エンジニアリング性の一層の向上を目指した新しい制御システム「METRIS-LT+」を発売したので紹介する。