“工場安全”へのソリューション：プロセス産業におけるSILレベルと安全PLCの選定

摘要

安全PLCの取得SIL（Safety Integrity Level：安全度水準）のレベルが，プロセス産業の安全アプリケーションにおける主たる，もしくは唯一の選定規準であるとすることはよくある誤解である。 SILの格付けがリスクの低減能力および作動要求時の故障確率であることは事実であるが，それは単に装置の「フェールセーフ」の実態を測定するものに過ぎない。 「シャットダウン」が相対的に安全であることは論を待たない。 しかしながら，経済的·質的·生産の喪失やその他の負の影響とは別に，予定外のシャットダウンやそれに伴うプロセスの再起動に関連する高いリスクを考慮することが重要である。 したがって，次の問題としては，何がサブシステムのプロセス稼働時間の能力を測定するのか？ ということになる。 答えは，安全規格にも古い第三者認定書の中にもない。実際，現在の技術でSIL3認定の「フェールセーフ」PLCを設計するのはそれほど難しいことではない。 プロセスの稼働時間が必要な要求事項である場合，チャレンジが始まるのである。MTTFスプーリアスレートは，とりわけプロセスプラントにおいては極めて重要である（図1）。