安定操業とエンジニアリングの標準化をめざす空気分離装置の計装システム

摘要

弊社にて設計·製作している空気分離装置とは，大気中の空気を原料とし，二酸化炭素や湿気を前処理設備である吸着器にて取り除いた後，空気を冷却液化し，液化空気を構成する各成分の沸点（液体から気体に変わる温度）の違いを利用し，製品となる酸素，窒素，アルゴン等に空気を分離する装置のことである（図1）。 これらの製品は，主に製鉄所，半導体工場の生産ラインおよび製造プラント等に使用されている。 そのため，空気分離装置は，第一に24時間365日“絶対に止まらない”信頼性の高さが求められている。 また，同時に近年，国内のみならず海外メジャーとの競争激化により，装置の効率化を実現するための高度制御，およびさらなるコストダウンも求められている。