プラント情報管理システム（PIMS）にみるバッチ機能とMES対応

摘要

プロセス産業では多様化し変化する市場のニーズに応えるため，さまざまな製品がより短いサイクルで製造されるようになってきている。 特に化学·医薬品·食品業界ではバッチプラントを多く有しており，多品種少量製品の生産効率を向上させるため，MESに期待する部分は大きい。 製造現場の効率化を図るためMESが唱えられてから久しいが，一口にMESと言っても，運転制御システムに近い「運転系MES」からERPに近い「管理系MES」まで多くの役割が存在する。 本稿では，バッチプラントにおける「運転系MES」からみたプラント情報管理システム（PIMS）に期待される役割（キーワード）について述べ，その役割を実現するためのシステムとユーザ活用事例について紹介する。