空間形状を自在化した可変型イベント施設

摘要

埼玉県大宮市，浦和市，与野市にまたがるJR大宮操車場跡地の再開発事業として建設が進められてわる「さいたま新都心」は，国の行政機関，官庁施設などの行政区域と商業区域，文化施設が融合した新しい都市空間として高い関心が寄せられている。 その新都心の中でも中核施設としてひときわ注目を集めているのが繕いたまスーパーアリーナ（ス?パーアリナナ）」である。 屋内イベント施設として建設された同施設は，外見上は一つの施設だが，その内部には座嵐売店,トイレなどを内包する移動式の建築ブロックによる空間可変機構が採用されており，屋内スポーツからコンサート集会，見本市といった様々な用途，規模に対応したイベント会場を創出できるようになっている。 「ムービングブロック（MB）」と呼ばれるこの大型可動ブロックは，高さ41.5m，総重量15000トンと可動機構としては世界最大級の規模のもので，この巨大な可動ブロックを移動させるために多くのシステム化技術が用いられている。