人の声と背景音のボリュームバランスを調整する音源分離応用技術のTVへの適用

摘要

デジタルTV（テレビ）の発展に伴い，TVの音声信号に対して複雑なデジタル信号処理を行い，ユーザーの好みや視聴シーンに合わせた音質補正を実現する音響処理技術が用いられるようになった。東芝は，新たに音源分離技術を応用した音響処理技術を開発した。この技術は，人の声と背景音を分離しそれぞれのボリューム（音量）を独立に調整してバランスを再構成できるようにするものであり，ユーザーは好みのボリュームバランスで番組を視聴できる。新興国向けに商品化したTV L4300にこの技術を適用した。