ビル建築設備の静かなる臟器--無停電電源装置（UPS)

摘要

インターネットに代表される情報·通信システムの普及によって，コンピュータシステムが安定稼働することは，社会活動のうえで必要不可究なものとなってきている。そのために，これらシステムの基盤である高品質で安定した電力供給への要求がますます高まり，それを支える無停電電源装置（UPS：Uninterruptible Power Supply）の果たす責務も非常に重要なものとなっている。更に，それがビル建築設備として用いられる場合は，リニューアルへの対応を容易にするための小型·軽量化,供給信頼性や拡張性のための高効率化，高機能化,省メンテテンス化,低コスト化など，電源システムとしての高度な技術を要求されている。 東芝は，これらの社会的ニーズに対応すべく，高効率なUPSを開発してライフサイクルコストの低減に貢献しているほか，UPSシステムの供給信頼性の向上についても研究開発を行い，供給信頼性と拡張性を備えたシステムを提供している。