(13751)東アジア建材需要開拓に一石

摘要

ベトナムに鋼管杭工場を設置することを5日に発表した橋本英二新日本製鉄建材事業部長は「アジア·オセアニア地域の大規模プロジェクトの日本ODA案件を中心に取り組む」と言う。日本では公共事業の縮減が続き、民間建築不況とも相侯って鋼管杭需要は年間50万トンほどへと半減した。しかし、東アジアでは彪大なインフラ需要が動き出しており、鋼管杭需要の成長も見込まれる。ベトナム固有の需要環境について橋本事業部長は亭っ。「メコンデルタ一帯は土壌が軟らかく深い。そこにパイルをしっかり打ち込んで基礎をつくるには鋼管杭が適している。溶接すれば150mの長さも可能だし、ぐらぐらすることもない。ベトナムのセメント需要は今年6千万トンに成長する見通しで、これまでコンクリート杭の需要が50万トンほどあったが、今後は鋼管杭の需要が期待できる」と。