(13874)亜鉛 今年末には値上がりか--三井金属など12年需給逼迫予想

摘要

日本溶融亜鉛鍍金協会の新年恒例の講演会で2011年の亜鉛需給について「後半から逼迫感が強まる」との見方が示された。講演は三井金属鉱業の中元伸幸亜鉛事業部営業部長によるもので、地金生産と地金消費のバランスが12年から逆転し、生産が消費に対してショートし始めるという。このため11年の亜鉛価格推移イメージは、足元の2400ドル（トン当たり）が2月まで下げ基調となり、3月、4月にかけて反転。5月から6月に再び下げ基調となり1700ドルあたりまで下落し、7月から騰勢を強めて2400ドルラインに戻るとの読みだ。夏場から秋にかけて小波動を経て11月、12月には2700ドルから2800ドルに近づくという。