胎児心電図実用化促進のための橋渡し研究

摘要

胎児心電図装置を市場に出すことが私の責務です（Fig.1).胎児心電図がなぜ必要かですが（Fig. 2),1,500 gから3,000 gまでの赤ちゃん，少し小 さ目から普通の体重の赤ちゃんのお産の前後の周 産期の死亡率は，昭和61(1986)年から現在まで 概ね1.5倍に増大しています.厚生労働省の平成23 (2011)年の統計では，少 子高齢化の中，母体の高年齢化による分娩の危険 性が増大し，また早産等による低出生体重児の増 加に伴い，分娩時の胎児の死亡率が上昇していま す.母児の命が危険に瀕しているのが今の状況で す.これに対して全世界で次世代胎児モニタリングとして胎児心電図が注目されています.