量求めず価値重視の経営を徹底不二製油との提携に大きな期待

摘要

「08年を振り返りますと，まず上期に大豆等の原料が過去最高価格を記録し，その後はリーマンショック，原油の低下，それに伴い穀物の価格も低下し，言ってみれば大変高いエベレストの頂上まで登って，一転下落となりました。 まだ2006年の価格水準までは戻っていませんが，2年間という大変短い期間に価格が乱高下しました。100年に1度といわれる金融危機の中で，われわれを取り巻く原料相場が様変わりしたことが，1番のポイントではないかと思います。 これまではとにかく値上げのお願いで2年間ずっとやってきましたが，後半以降は急変，激変しました。今度は，金融不安，将来に対する社会保障の問題，輸出の減少，また設備投資も減るという状況で，日本国内での消費に対する節約指向，倹約指向が高まり，消費者はキャッシュを使うことに慎重になっています。 このことが食品業界，特に外食産業に大きく影響しています。 実体経済の不安を抱えて年末を迎えたということです」