東京に微生物試験室設置，茨木市に新たな研究設備も植物系のグリコール「プロパンジオール」など積極拡販

摘要

岩瀬コスファは化粧品原料関連の卸としてはわが国でトップの地位にあるが，化粧品のOEMやさまざまな試験も独自に行える機能の充実を図るなどしており，独自の原料，処方の開発にも取り組んでいる。 昨年，東京の研究室に，新たに微生物試験の部屋を設置し，菌検査を行えるようにした。また，大阪の茨木市の彩都に，新たに研究施設を作る計画を進めており，今年の9月に完成する予定だ。 研究設備は現在，東京と大阪の2ヵ所に持っているが，茨木は，主に分析中心の設備になる。東京で菌検査を行えるようにしたのは，理由のひとつとして，原料開発を進める上で応用の処方での，菌のチェックが必要になることや，さらに抗菌性原料の開発に力を入れているので，抗菌機能の確認を当社で行えるようにしたという狙いもある。 新しい抗菌性の原料は，今年中には紹介できる物もあるという。