可視光エネルギーを駆動力とする触媒的分子変換システムの開発

摘要

太陽光エネルギーを利用して，有用な化合物を自在につくり出すことを目指している。地球に降り注ぐ太陽光エネルギーの総量は膨大で，無尽蔵なエネルギー源といえる。このエネルギーを利用して，これまで多量のエネルギーを必要とした反応を，太陽光を当てるだけで進行させることや，熱反応では合成しえない新しい化合物をつくり出すことを目指して研究を進めている。光を当てたり，止めたりすることで，反応のON／OFFをコントロールしたり，波長の違いによって反応を変えるなど，光の性質を最大限に利用することも可能である。