独ランくセスの生き残り戦略が始動

摘要

前号でBayerのSchering買収合意を取り上げたが，昨年1月にそのBayerからスピンオフされた化学品·汎用ポリマー事業であるLanxessが，本格的な合理化策を打ち出し，利益率の改善に取り組んでいる。 折りしもフランスTotalの化学品事業（アクリル樹脂，フッ素製品，過酸化水素など，石油化学とスペシャリテイ·ケミカルを除く）のArkemaが株式上場でスピンオフされ　独立への一歩を踏み出した。 昨年の売り上げ規模でいえば，Lanxessが71億5000万ユーロ，Arkema は56億ユーロと両社とも当初から大規模で，欧米，アジアに展開するグローバル企業でもある。