軽量，高強度を備える次世代バイオマス素材への大きな期待

摘要

京都大学の矢野教授は，CNFが備える可能性と自身が中心となって開発したCNF材料の一貫製造プロセス「京都プロセス」について解説した。CNFは全ての植物の基本骨格物質である。そ のため森林資源が豊富な日本にとって，「CNFは枯渇することがない“夢のグリーンファイバー”の可能性を持っている」と矢野教授は話した。平成26（2014）年に閣議決定した「日 本再興戦略」にCNFの取り組みを推進すると 記載されたように，現在は国家戦略として，製 造から用途開発，試験計乱 国際標準化や安全評価に取り組んでおり，その例として自身も携わる「ナノセルロースフォーラム」を紹介。