「グリーンモビリティ」，「都市化」への展開強化「水処理」，「農業」を含めたメガトレンドを追求

摘要

冒頭，グレーターチャイナCEOの銭明誠氏は，サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコとの合成ゴムの合弁会社「アランセオ （ARLANXEO）」が4月1日発足したことにともな い，2016年第2四半期からの新しい事業体制に ついて説明した（表）。同合弁会社の始動により， ランクセスは，今後合成ゴム以外では，「アドバ ンスト中間体」「パフォーマンスケミカルズ」「ハ イパフォーマンスマテリアルズ」の三つのビジ ネスユニットを中心に，高収益性が見込める中 規模市場での確固たるポジションの確立を目指 していく。高い経済成長が見込まれる中国，東 南アジア，·北米地域に注力し，加えて，産業構 造の再編の流れに積極的に参加する考えも示し た。特に，2015年度の連結売上高の12％，アジ ア太平洋地域の売上高の47％を占める中国市場 の重要性を強調した。「グリーンモビリティ」「都 市化」「水処理」「農業」を今日の市場の“メガ トレンド と認識し，昨年常州（江蘇省）で稼 働を開始したエチレンプロピレンゴム（EPDM） の新工場を例に，環境に配慮した安定的な生産 技術による高品質な製品の供給および新材料， 新用途開発を積極的に進めていく考えを示した。