食料と競合しないバイオ製造新日石など6社が技術研究開発に着手

摘要

新日本石油、三菱重工業、トヨタ自動車、鹿島建設、サッポロエンジニアリング、東レの民間6社は2月9日に記者会見を開き、食料と競合しないセルローズ系バイオエタノールの一貫製造技術に関する研究開発を開始するため、「バイオエタノール革新技術研究組合」を設立すると発表した。 地球温暖化対策の重要な手段の一つとされるバイオ燃料の導入には、エネルギーの安定供給の観点から、原料調達の安定性、コストダウンと価格安定性の確保が不可欠。 加えて、食料との競合や森林などの生態系破壊の防止などの課題をどう克服していくか問題は多い。 京都議定書では、バイオ燃料はカーボンニュートラル扱も）にされてはいるものの、LCA（ライフサイクルアセスメント）の観点からCO_2削減効果の評価も必要祝されている。こうした現状を踏まえて、セルローズ系バイオエタノールの各工程の要素技術を保有する6社が経済的に大規模生産できる安定的な製造技術の確立に向けて技術研究組合の共同設立を決めたもの。 同研究組合は原油と競合できるl当たり40円で年産20kl規模のバイオエタノールを生産できる製造プロセスの技術を2015年までに確立することを最終目標に画期的な革新技術の確立を目指す。