大型減産に踏み切ったOPEC原油市況一転に繋がるかどうか微妙

摘要

アルジェリアのオランで12月18日に開いた第151回OPEC臨時総会は過去最大規模の大型減産に踏み切った。 イラクを除く加盟11カ国の2008年9月の実生産量比420万b／d減産するというもので、2009年1月1日より実施する。 OPECは10月24日の臨時総会で11月1日からの150万b／d減産に合意しているが、今回はそれを大幅に上回る減産であり、足元では40ドル割れ目前の原油価格下落にOPECが抱く危機感を示すものといえよう。 臨時総会にはロシアなど非OPEC産油国もオブザーバーとして出席し、協調減産を実施する模様である。 本当にこれが実行に移されれば、過去にない大幅な減産が1月から実現する。 先物市場のペーパー取引に翻弄されてきた原油市況の基調がOPEC減産によって一転するかどうか、今後の原油価格の動きは注目されるところだ。