注目される需給見通しの電力用C重油見通せない電力とガス自由化での発電需要

摘要

電力用C重油の需要に変化の兆しが見られる。4月1日の資源·燃料分科会石油·天然ガス小委員会石油市場動向調査ワーキンググループの2016年度～2020年度石油製品需要見通しで、電力用C重油が2019年度850万klの実績を見込んでいるものの、電力用C重油の今後の見通しを示していないことに目が向く。（本号12ページ参照）電力用C重油は、「電力供給計画の概要」が発表されていないことから数値が示されなかった。背景には、電力とガスの自由化による発電事業者の効率的な発電、燃料費対策を背景とした石油火力の見通し、COP21でのパリ協定の温暖化対策などが関わっているためだ。