市場にサルファーフリー登場適正市況の形成がいよいよ不可欠に

摘要

石油連盟に加盟する元売各社のサインポールを掲げた全国のSS店頭（沖縄と離島を除く）で4月から硫黄分10ppm以下のサルファーフリー·ガソリンと軽油の販売がいよいよ始まる。すでに今年1月から全国の製油所が生産·出荷を開始しており、流通在庫の入れ替えも済んで発売体制が整ったもの。発売SSの店頭にはサルファーフリーガソリンは楕円の青地にS10、サルファーフリー軽油は楕円の緑地にS10と白抜きしたシンボルマークを掲げ、大気汚染対策と地球温暖化対策に寄与するサルファーフリー燃料の環境特性をアピールする。 硫黄分10ppm以下のガソリンと軽油の販売は世界に先駆けるものであり、日本市場に流通する石油製品の品質向上に役立つ。 量から質への転換を促すには、粗悪製品の廉売を阻止し、適正市況を形成することが不可避である。