注目される6月OPEC総会の動き生産枠据置きで油価下落の可能性も

摘要

OPECは、6月2日にウィーンで第169回通常総会を開催する。総会の焦点は、4月21日のカタールのドーハで開かれたOPECと非OPECとの協議において、増産凍結が決裂したことで、6月の総会で増産凍結を協議すると示唆した行方であろ う。しかし、最近のエネルギー関係者の多くは、今回の総会でも日量3，000万バ レルの生産枠据置きを決めて、減産は見送られるとの見解を示している。今回の OPEC通常総会で減産が見送られるとすれば、市場は再び下落基調に向かうことも 予想され、需給調整機能不全とも囁かれるOPECの6月2日の総会が注目されている。