設備投資は公害防止向け主体

摘要

石油精製元売業の設備投資額は、2003年度実績見込みでは多少落ち込むものの、2004年度計画では大きく膨らむ。 サルファーフリー時代を控えて低硫黄化対策を推進するため、公害防止設備向け投資が激増するからである。 石油産業の設備投資は1992年度の6.800億円台をピークに年々減退し、2000年度には1,000億円を割り込むところまで縮小した。 2001年度、2002年度と2年続いて前年実掛を上回り、ようやく回復に転じた。 2003年度実績見込みは前年度を多少下回る見込みだが、2004年度計画では久しぶりに2,000億円の大台に乗る。