SSへの利用価値高まるITS新日石が給油時の実証試験

摘要

ITS化がいよいよ具体的に進展してきた。 2005年は日本や米国、欧州など先進各国が開発に取り組むITS（Intelligent Transport System）がセカンドステージに入り、実証事業が進展していることから、実用化に向けた機運が本格化している年である。 ITSは、IT（Information Technology）による次世代のインターネットプロトコル「IPv6」を活用した高度道路交通システムの共通の通信環境やアプリケーション基盤のプラットフォーム。 石油業界では、このITSを利用した取り組みとして、すでに新日本石油やジャパンエナジーがITSを推進する団体やメーカーと協力して、SSでの利用促進のための実証試験を行っている。 とくに、新日石では、昨年はSSと自動車との通信インフラの実証試験に協力し、今年は9月30日にSSでのITS自動決済システムの実証試験を実施している。 石油業界も、いよいよSSで本格的にITS化を展開する門口にさしかかったといえよう。 今号では、ITSの最新動向を取り上げた。