昭シェルの最終利益は50．9％減 原油価格の下落に伴う在庫評価が響く

摘要

昭和シェル石油の2014年12月期第3四半期連結決算（2014年1月1日～9月30日）は、原油価格の大幅下落に伴う在庫評価が響き、最終利益が50．9％減の224億7，700万円であった。化成品の生産最大化や製品輸出などにより低迷する国内燃料油販売をカバーし、売上高は前年同期比5．6％増の2兆2，675億4，400万円、営業利益は58．3％減の272億4，800万円、経常利益は56．9％減の284億5，400万円。国内の燃料油販売マージンは堅調であったものの、在庫評価の影響が利益を押し下げた。たな卸資産評価の影響を除く実質経常利益（CCSベース経常利益）は309億円と前年同期より30億円の減益にとどまっている。