石油連盟、石油8社決算を集計:増収するも販売マージンの悪化で減益

摘要

石油連盟は、石油会社8社2013年3月期決算を7月3日にまとめて公表した。石油製品の販売数量が微増し、売上高は増収している。とくに円安の進展の影響が大きい。だが、利益面をみると、営業、経常、最終利益ともに縮小している。減益した主な原因は石油製品の販売マージンの低調が挙げられる。2012年度決算（2012年3月期）は出光興産、鹿島石油、太陽石油、富士石油、コスモ石油、三井石油、JXホールディングス（JXHD）、西武石油の石油8社を対象に集計したものである。これら石油8社集計のうち、特徴的なのは太陽石油が前期の赤字から黒字へ転換していることだ。なお、JXHDはセグメント事業の区分を変更したことによりエネルギー事業の連結値で記載されており、8社合計ではJXグループの鹿島石油の数値が控除されている。