カーボンナノファイバ」－（Carbon Nanofiber）分散樹脂を用いた複合材とCFRP積層板の力学特性

摘要

CSNFを分散させた簡脂を用いて二相系および三相系の基本的な力学特性を取得した。 以下に，得られた知見のまとめを示す。 1）CSNFをエポキシ樹脂に分散させた二相系複合材は,CSNF量の増加に従い力学特性も向上する傾向がある。 　 2）CSNFをエポキシ樹脂に分散させた樹脂をさらにCF織物に含浸硬化させた三相系CFRP積層板は，多くの場合に圧縮および曲げに関して強度が向上する傾向が確認された。 　 3）CSNFの分散量および長さと二相 三相系の力学特性の相互を矛盾なく説明できるようなデータ数得はできなかった。 　 4）成形品内においてCSNFが均質に分散しかつポイド残留を防ぐようなCSNF分散方法夕成形プロセスの開発が必要である。 試験片製作,試験にあたりご支援いただいた，（株）石川島ジェットサービスの，藤嶋　基氏，山崎　隆氏，市川雅章氏に感謝いたします。