炭素繊維強化積層複合材の細径ピンによる穿孔と細径ボルトの密集配置による接合

摘要

複合材の優れた特性を実用に生かすには信頼できる接合技術が不可欠である．複合材の接合には主に接着接合ないし機械接合が用いられる．接着接合の接着層はFig01（a）のように微細な接着セルの集合体と見倣すことができる．セル単体の接着強度は低いが，密接することで滑らかな荷重伝達を実現する．機械接合においても細径ピンや細径ボルトのような微細な締結材は，単体の荷重伝達能力は低いものの，Fig.1（b）のように密に挿通することによって高い接合効率が期待できる．