複合材料航空機胴体模擬構造を用いたデモンストレータ試験による損傷検知·損傷抑制及び騒音·振動低減技術の実証

摘要

損傷検知·損傷抑制デモンストレータ試験においては，本プロジェクトで開発した世界的にも注目される高性能センサシステム等を実構造部材レベルである航空機胴体構造に組み込み，衝撃損傷の検知や構造内部の発生ひずみ検出が実機レベルで可能なことを実証した。 このことは，航空機機体の軽量化を実現すると共に，航空機機体の安全性の確保が期待できるなど，その意義は大きい。 騒音·振動低減デモンストレータ試験では，本プロジェクトで開発したPZTアクチュエータ材料等を実構造部材レベルである航空機胴体構造に組み込み，実構造レベルで航空機機体内部での騒音，振動レベルが低減することを実証した。 このことは，航空機利用の際の快適性が向上することを意味し，航空機需要の増大に寄与できることから大きな意義がある。